事業計画
平成24年度
独立行政法人 郵便貯金・簡易生命保険管理機構の国際ボランティア貯金助成金の採択を受けて、エチオピア国へ下記の事業(口唇口蓋裂患者及び先天性心臓疾患患者に対する手術及び診察)を計画しております。
問い合わせは本部まで。
- 口唇口蓋裂患者の無料手術:広報活動により無料手術を希望する患者を病院に集結させ、手術前の全身状態の検査を日本人専門家(口腔外科医・麻酔医)により実施する。
手術に耐える健康状態が保障されることを確認したうえで、手術計画を作成し、介助者に現地医師を据えて手術中に指導もおこなう。
患者は原則として無料手術を受けるが、病院側に発生するコスト(患者手術料、手術室利用料、患者の入院室料など)は一括して当協会が助成金の中から支払いをする。
- 麻酔医技術に関しても、手術に現地麻酔医を同席させ、指導をする。
- 手術室の手配は現地受入期間と調整し、並列手術が可能であれば、執刀できる口腔外科医が複数派遣されているため、短期間でも十分な手術数の確保が可能である。
- 患者の術後ケアは、日本人専門家と現地医師・看護師がチームを組んで行い、リカバリールームでの留意点、覚醒後の注意点のほか、瘡の消毒手当など具体的に指導をする。
また、日本帰国後の術後経過はe-mailなどで連絡する体制を整える。
- 患者の退院へ向けての指導を行う。患者には抜歯後の留意事項を現地医師、通訳を介して説明を行う。
- 講義・実習:手術室で介助しながら指導を受ける医師ならびに技術は限定的であるので、その他の治療上の留意点、基礎知識などについて講義を行う。
日本人専門家が事前に症例写真をスライドに準備して、視覚的に十分な情報を伝えるようにする。
不足する機材・薬剤については、日本から贈与し、その後の現地医療者による治療に役立ててもらうようにする。
特に麻酔関連機器の贈与により、口唇口蓋裂のほか、眼科や耳鼻咽喉科の領域の手術、また今回のアジスアベバから赴く医師が出張して外傷による口腔外科領域の手術への対応も可能になる。
事業報告
平成23年度の事業
独立行政法人 郵便貯金・簡易生命保険管理機構の国際ボランティア貯金助成金の採択を受けて、モンゴル国、ベトナム社会主義共和国に口腔外科医、麻酔医、看護師等を派遣し、先天口腔異常疾患患者に無料手術を行うとともに現地医療者への技術移転と環境整備に貢献した。
(ホーチミン隊)
@ 派遣時期:2011年11月13日〜2011年11月26日
A 派遣先:ホーチミン市オドントマキシロフェイシャルセンター
ニャチャン市カインホア省総合病院
B 専門家の人数:8名
C 手術数:52症例
(ベンチェ隊)
@ 派遣時期:2011年12月23日〜2011年12月31日
A 派遣先:ベンチェ省グエンディンチュー病院
B 専門家の人数:22名
C 手術数:48症例
この事業では当法人の活動実践が評価され、現地で使用する機材薬剤の超過荷物分を、ベトナム航空より無料化を通じての後援事業認定がなされている。
(ニンビン隊)
@ 派遣時期:2012年2月9日〜2012年2月19日
A 派遣先:ニンビン省ニンビン総合病院
B 専門家の人数:11名
C 手術数:24症例
それぞれの地域で、口唇口蓋裂患者を中心に派遣専門家による無料診療、無料手術が行われ、手術を通して現地医療関係者へ技術移転を行った。
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